恋は盲目


「ん!おいしい!!」



個室だということもあり、おいしい料理にすっかり緊張もとれ、自然とテンションがあがる。




「それは良かった。」



そっけない一言だけど、すこ〜しだけ、いつもより穏やかな顔をしていると思う。



「本当に連れてきてくれてありがとうございました。初めてこんな綺麗な景色をみました。料理もすっごくおいしいし……私、なんか今すごく幸せです!」



最後のデザートを食べつつ素直にお礼を言った。



いくら都合のいい女でも、これだけ贅沢をさせてもらったんだ




私なんかに申し訳ない気がするから。




「いや、喜んでもらえて良かったよ。」




フッといつもより優しく笑みを浮かべる彼は、



かっこよさと色気が交じりあった、目が離せないほど素敵な大人の男性だ。



こんな人に言い寄られたら絶対に逃げられない。




そう思うほど魅力的だった。





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