恋は盲目
なのに――…
急展開を迎えたんだ。
高校から一緒だった美帆と入ったサークルの飲み会で私のこれからが大きく変わった。
飲み会とか目立つことが苦手だった私は端っこで近くの人たちだけと話してた。
もちろん目は、今日も中心にいる彼を密かに探しながら。
今日も彼の笑ってるとこを見れて、それだけで今日は苦手だけど断らずに来て良かったと思っていた。
でも
今日はその彼を見るだけでは終わらなかった。
ふと視線に気付き顔を上げると、視線の先にいた彼が周りにバレないようにこっちって合図を送っていた。
えっ?!私?!
キョロキョロと周りを見渡すが誰も彼の方をみていない。
やっぱり私??
なんで?!
そう思っていると先に彼は部屋を出ていった。
私も慌てて、でも怪しまれないように、内心ドキドキの私は平静を装って出た。