恋は盲目
「なんだよ。今更だろ。お前そーいうこと平気でやってたんだし、今更純粋ぶったって意味ねぇって。」
わかっただろ?と言わんばかりに手を引いて歩いていく。
「も…関係ないじゃ…ない。私…あなたとは…もう…」
「あ゛?淋しいヤツだから遊んでやろーと思って声かけてやってんのに、何その態度。まじ使えねぇやつだな。お前みたいなヤツなんて誰も相手にしねぇよ。」
わかってる。
わかってるけど……
なんで今更賢くんにこんなにバカにされなきゃいけないの…
なら声なんてかけないでよ。
ほっといてよ。
純粋な恋愛なんてしてないのに純粋ぶんなって
痛いほど自分でわかってる。
だからってなんでまた傷つけるの?
私があなたに何をしたの?
なんで………?
涙でいっぱいになった目を賢くんから背けた。