恋は盲目
「それは買いかぶりすぎ。」
「ううん!違う。……坂口さんは最初から私を都合のいい女にしようとは思ってなかったんでしょ?ただ助けてくれただけ………賢くんとの関係を切るのを手伝ってくれただけ。
だから最初から体の関係のためじゃなかった……」
「ふっ。俺はそんなできたヤツじゃねぇーよ。」
「それでも………それでも救ってくれたのはあなただから………。坂口さんを好きになってしまったのは誤算だけど。坂口さんには感謝しています。ありがとうございました。」
こんな終わりになってしまったけど、ずっとお礼が言いたかった。
もうこれで満足だよ。
私は微笑んでお礼を言うと車の助手席のドアをあけてでて行こうとした。