恋は盲目


「え〜っと……井上さ…ん?嬉しんだけど……ちょ〜っと離れて…くんね?……」




急に現実に戻って恥ずかしくなった。


「あっ…えっ…ご、ご、ごめんなさいっ…」


バッと慌てて離れる。



「いや…ただ理性ふっとびそうだっただけ。…って、そんなあからさまに離れられると……傷つくかも…」



苦笑いをしている彼。



「…っえ?…ご、ごめんな、さいっ。」



真っ赤になってうつむく私に彼は優しい笑顔で言った。



「やっぱりかわいいね、井上さん。……あのさ、俺井上さん好きなんだけど付き合ってくれない?」



………



「えーーーーー????」




あの高野くんが?私に?


ありえない!



なんで?嘘?冗談?



私は1人でテンパっていた。



「だめ…?」



可愛く私の顔を覗き込んでくる高野くん……



いやいやいや……



そんなことされて断れない……よ………


「付き合って?」


「……ハイ。」



気付いたら高野くんのペースで、高野くんに返事をしていた。




って………あの高野くんが……彼氏?………




有り得ないよ――――!!







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