愛へ
そんなあたしだから、いままでいた彼氏の数は覚えていないし、何人とやったかだって覚えていない。

覚えている必要がないのだ。

どうせ、男なんてすぐに去っていく、一通りあたしで性欲を満たしたら、すぐに去る。

あたしは、男なんてそんなものだと思っていた。

けれど、あたしはある日、知ることになる、その考えが間違っていたことに。


あたしは、恋をしたことがなかった。

友達が出来ないのと同じように、誰も信用できないのに恋なんて出来るはずがなかった。

カッコイイな、と思うことはあっても、それでおしまい。

向こうがアタックしてきたら、あたしは体を差し出す、そんだけ。

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