心霊スポット取材班

「私が知っている話しはこれで全部よ‥」


「…あの…薫さんの容態はどうなんですか?」


敏也が遠慮しながら聞いた。


「今でも何かに取り憑かれたように…うなされているわ…かわいそうに…」

おばさんは下を向いてしまった。


「あっ…変な事、聞いてすみません…」

敏也がすかさず謝った。

「お願いします!必ず先生を…川崎道子を見付けて下さい!発見されれば…薫も元に戻るかもしれないし…」


おばさんは目に涙を浮かべていた。


3人は戸惑いながらもおばさんに御礼を言い、家を出た。


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