心霊スポット取材班
あきは受話器を持ちながら、電話をかけた合図を2人にしていた。
5回目のコールでようやく、相手が出た。
《‥もしもし》
相手が出た。
《あっ‥もしもし‥えっ‥と松下夏紀さんですか?》
あきが必死に聞いた。
《‥そうですけど、どちら様ですか?》
あきはどう説明したらいいか迷いながら話し出した。
《あの‥私達‥人を捜していまして、その人の私物の中に手紙が入ってまして…差出人が松下夏紀さんって書いてあったので、是非話しを伺いたく電話したのですけど‥》
《……えっと》
相手は誰に書いた手紙なのか分からなかった。
《みっちゃんって知ってますか?》
あきは相手が困惑していた様子だったから、名前を出した。