心霊スポット取材班

武はその夜、久しぶりに光輝に電話した。


《プルルルル♪プル‥》

「よっ!」

光輝の携帯画面に武の名前が写し出されていた。


「久しぶり~光輝の方はどう?」

武は聞いて見た。


「なんか‥大変って言うか‥複雑って言うか‥まぁ~そんな感じかな」

光輝は頭を悩ませながら話した。


「こっちも‥大変だよ!ビックリしたり、なんだか怖くなってきたよ‥」

なるべくお互いに情報交換をしないように、細かい話しはしなかった。


「あっ!それより、もちろん見てるよな?」

光輝がテレビを見ながら言った。


「えっ‥何かやってるの?」


武は最近、家に帰ってからテレビを見なくなっていた。


「マジかよ‥お前の好きな、サスペンス劇場だよ!」


「マジかよ!」

武は今からでも見ようとテレビのスイッチをつけた。


「それも最新ドラマだよ!お前の好きな、美弥子刑事シリーズのね!」



「えぇ!!マジかよ!‥ショックだぁ~」

武は美弥子刑事の大ファンで、必ず放送される日はチェックしていた。


「まぁ~今からでも、見たらいいじゃん!また話そうぜ!」

光輝は武が美弥子刑事シリーズの放送を知らなかった事が不思議でしょうがなかった。

そして、2人は電話を終えた。

< 128 / 173 >

この作品をシェア

pagetop