心霊スポット取材班
武はその夜、久しぶりに光輝に電話した。
《プルルルル♪プル‥》
「よっ!」
光輝の携帯画面に武の名前が写し出されていた。
「久しぶり~光輝の方はどう?」
武は聞いて見た。
「なんか‥大変って言うか‥複雑って言うか‥まぁ~そんな感じかな」
光輝は頭を悩ませながら話した。
「こっちも‥大変だよ!ビックリしたり、なんだか怖くなってきたよ‥」
なるべくお互いに情報交換をしないように、細かい話しはしなかった。
「あっ!それより、もちろん見てるよな?」
光輝がテレビを見ながら言った。
「えっ‥何かやってるの?」
武は最近、家に帰ってからテレビを見なくなっていた。
「マジかよ‥お前の好きな、サスペンス劇場だよ!」
「マジかよ!」
武は今からでも見ようとテレビのスイッチをつけた。
「それも最新ドラマだよ!お前の好きな、美弥子刑事シリーズのね!」
「えぇ!!マジかよ!‥ショックだぁ~」
武は美弥子刑事の大ファンで、必ず放送される日はチェックしていた。
「まぁ~今からでも、見たらいいじゃん!また話そうぜ!」
光輝は武が美弥子刑事シリーズの放送を知らなかった事が不思議でしょうがなかった。
そして、2人は電話を終えた。