心霊スポット取材班
「どういう事かな?」
武が夏紀の顔を見ながら聞いた。
「…真理、みっちゃんがいなくなってから二週間くらい後なんですけど、急に容態が悪くなって今は病院で治療中なんです…」
「え………」
3人は言葉が出なかった。
「真理のお母さんが私物を管理していると思います…携帯電話も…」
夏紀が何かを思い出したように、涙が流れ落ちた。
「大丈夫?」
あきが心配している。
「…はぃ、私は心配になってお見舞いに行ったんです」
夏紀が思い出しながら話している。
「…うん」
あきが頷いた。
「真理に会ったら…ベッドで寝ていて、口を動かして何か言いたそうな感じだったから、どうしたのかしら?と思って耳を澄ましていると…」
「……うん」
武はコーヒーを飲んだ。
「……道子は生きてる」
「……道子は生きてる」
「……道子は生きてる」
「って何回も呟いていたんです…」
「‥‥‥‥‥‥‥」
三人はただ聞いていた‥というより、寒気を感じ言葉が出なかった。