心霊スポット取材班
「3階に行ってみる?」
あきが恐る恐る聞いてきた。
「‥うん」
武は3階にあるロッカールームの場所は知らなかった。
3人は階段を上がり、一直線に延びた廊下の右端にロッカールームと書かれたパネルがかけてあった。
「あった!」
美奈は少し興奮気味にデジタルカメラで撮っていた。
「本当だ‥俺が通っていた頃はなかったよ。」
武はロッカールームの前に立ちながら、見渡していた。全部で13個のロッカーがあり、どこのロッカーから音が聞こえるのかは分からなかった。
「とりあえず、お昼ご飯にしない?」
あきが腕時計を見ながら聞いてきた。
「もうすぐお昼だし、そうしようか!」
武はお昼ご飯は昔よく部活の帰りに通った、パン屋があったのを思い出した。
「じゃ、おいしいパン屋はどう? ‥お店があるか分からないけど‥」
「いいね~」
美奈はパンが好きで、パンの焼く匂いがたまらなく好きだった。