心霊スポット取材班
「あっ!あれだ」
武はパン屋を見つけた。
団地から少し離れた場所に小さなお店があり、薄く消えかかった〔パン屋〕の文字が微かに読みとれた。
「やってるのかしら?」
あきが歩きながらお店を眺ながらお店の前までたどり着いた。
「懐かしいなぁ~変わってないや!」
武は中に入っていった。
「すみません~」
店の中には誰もいなく、静まり返っていた。
「パン置いてないわね~それどころか‥何にも‥ない‥」
あきが店の戸棚やディスプレイを見ていた。
すると、奥からおばあさんが出て来た。
「どなたかしら?」
腰の曲がったおばあさんが側にあった椅子に腰掛けた。
「‥あの、パン屋は‥もう、やってないんですか?」
武は周りを見渡しながら聞いてみた。
「お店をたたんでから、5年は絶つはね‥」
「そうだったんですか‥昔はよく通っていたんですけど‥」
武は小学校の頃を思い出していた。
あきはお腹が空いたのか違うお店に行こうと、武の背中に指で合図していた。
すると、美奈が、