心霊スポット取材班
「ロッカールームに着いたわね~」
美奈は注意深く周りを見渡している。
「後、1分だなぁ~」
武は腕時計を見ていた。
「なんか怖いよね?」
あきが武に聞いた。
「確かに…怖い…」
武も同感だった。
美奈だけが平常心を保っているのが不思議と逞しくも思えた。
3人はロッカールームの前で、何か起きるのを待ち続けていた。
武とあきは内心、何も起きない事を祈りつつ、美奈は何か起きないと、記事が書けないと気合いが入っていたように感じられた。