心霊スポット取材班
ロッカーの1番上にある荷物置場の所から封筒の端が見えていた。
「あれ‥封筒じゃない?」
あきが指をさしている。
「きっと、武さんが蹴飛ばした時に振動で出てきたんだわ」
美奈がデジタルカメラを録りながら、説明した。
「どれどれ‥」
武はその封筒を手に取った。
「手紙?それ?」
あきが横から覗いている。
「とりあえず、今日は帰らない?」
武は封筒を持ちながら、腕時計を見た。
「そうね~もぅ‥こんな時間だもんね」
美奈がデジタルカメラに表示してある時計を見ながら返事をした。
「封筒、明日忘れないで持ってきてよ?!」
美奈が武に言った。
「え!!!俺が持ってるの?!気味悪いよ‥」
武は封筒をあきに近付けた。
「キャ!!何するのよ!武が持っててよ!」
あきはそっぽを向いてしまった。