HAPPY!!
「さー、帰ろう!」
モップの片付けも終わり、帰ろうと荷物をまとめると、時計はもう6:30を回っていた。
「うひゃー、もう6:30だ。部活終わってるー。」
木内が部活に行けなくてがっかりしていたので、
「2度塗りなんてするからだよぉ!全く、部活やめたってのにこんなに遅くなるなんて。」
とだけ言った。
部活をやっているときは毎日このくらいの時間に帰っていたから別に問題はないけれど。
それにしても部活をやめてからもこんな時間に帰宅する羽目になるなんてお母さんになんて言われるだろうか。
「でも、楽しかったろ?」
ナルシストの木内がそう言い、反論する必要もないので、
「まあねー。」
と適当に言っておいた。
「じゃあ、また明日」
「おう、またな」
木内に後ろ手を振って、校門を出て右に曲がる。
木内は校門を出て左だから、家の場所は正反対だ。
振り返って木内の背中を見る。
白いエナメルだけが、闇にぼうっと浮かんで幻想的だった。
モップの片付けも終わり、帰ろうと荷物をまとめると、時計はもう6:30を回っていた。
「うひゃー、もう6:30だ。部活終わってるー。」
木内が部活に行けなくてがっかりしていたので、
「2度塗りなんてするからだよぉ!全く、部活やめたってのにこんなに遅くなるなんて。」
とだけ言った。
部活をやっているときは毎日このくらいの時間に帰っていたから別に問題はないけれど。
それにしても部活をやめてからもこんな時間に帰宅する羽目になるなんてお母さんになんて言われるだろうか。
「でも、楽しかったろ?」
ナルシストの木内がそう言い、反論する必要もないので、
「まあねー。」
と適当に言っておいた。
「じゃあ、また明日」
「おう、またな」
木内に後ろ手を振って、校門を出て右に曲がる。
木内は校門を出て左だから、家の場所は正反対だ。
振り返って木内の背中を見る。
白いエナメルだけが、闇にぼうっと浮かんで幻想的だった。