HAPPY!!
結局、落とさずにいけました。


「へへ、どうだ」


自慢げに木内が言うから、棒読みで


「すごーい!」


とだけ言ってやった。


「褒めろよ」

「褒めたよ」

「アレで終わり?!」


木内はがっかりしてそう言う。


「うん。どんな褒め方があるっていうのさ」

「それは、その」


どもる木内をよそに、あたしは質問攻める。


「何期待してたの?」

「別に。もういいよ」

「なんじゃそりゃ」

「オレはもういいんだ。どうなっても」

「え・・・」


なぜかネガティブ思考の木内をよそに、あたしは階段下のカーテン置き場にそれを放り投げた。










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