HAPPY!!
「なー、ハーレムって何?」


掃除当番のチェックをしていると、木内が突然きいてきた。


「あたしに聞かないでよ、知らないもん」

「だろうな、お前いかにも興味なさそうな顔してるし。何だろうな、ハーレムって」


どうせあたしは童顔で無知だよ。


「ともっちょなら知ってるかも。呼んで来てあげるよ、トイレにいるから」

「そこまでしなくていいって・・・・・」

「ともっちょー!!!」

「早ッッ!」





ともっちょを呼んでくると、


「ハーレムっていうのは、一人の男を大勢のきれいなフェロモンムンムンの女が囲むの」


そんなこと何で訊くのさ、と整然と言われた。


「フェロモンなかったら?」

「それはただの集団ね」


面倒くさそうにともっちょは言う。


「そんでさ、ハーレムって、ヤっちゃうわけ?」

「ヤんないに決まってるじゃん」


ともっちょはだるそうだった。


「なんだ。そうなの」

「ねえねえ、何をやるの?」

「はあ!?」


二人声を揃えて言うから、あたしの方が逆にびっくりしてしまった。

知らないから聞いただけなのに。


< 23 / 52 >

この作品をシェア

pagetop