HAPPY!!

委員会

「コレで、最後の美化委員会を終わります、解散。」

「さよならー!」


委員長の合図で、全員席を立つ。

今日は一斉委員会なのです。


「さて、ワークでもやりますかね」


そう言ってエナメルから数学のワークを出そうとしたので、


「今から、掃除用具の点検と、黒板消しクリーナーの掃除するんだよ。うちのクラス、やってないでしょ?」

と言うと、


「そんな事言ってた?」


とすっかり忘れていた。


「うん」

「じゃー、オレが掃除用具の点検するから、水野は黒板消しクリーナーの掃除を頼む」


何で女の子に辛い方をやらせようとするんだ。


「何でよ!ズルイよ!そっちの方が楽じゃん、一緒にやろうよ!」

「悪いけどオレ、手がカサカサなんだよー」


言い訳がましく木内が手をすり合わせる。


「ウソ、見せて」

「えっ!?」


手を握り、手のひらを見ると、あたしのほうが荒れてカサカサだった。


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