HAPPY!!
掃除が終了したあと、

「そんじゃ、オレは隣のC組でワークやるわ」


とエナメルを担いだ。


「何で?」

「だってさ、女子の中に男子1人って、嫌じゃない?」

「うん。あたしも、あの雰囲気嫌いなんだ。キャピキャピしてて」


それに、あたしを苛めていた集団だから。


「何?お前も何か提出してないの?」


なんて成績優秀のあたしにむかって言うから、


「まさか。提出物遅れたこと一回もないよ?」

「じゃ、何で居残りする必要があるの?」

「合唱コンの、注意するポイント書くの。ともっちょと一緒に」

「へぇ」


あたしは合唱コンクールの伴奏者、ともっちょは審査員なのだ。


「なぜかD組に他のクラスの人が集まってるから、こっちでやってもいい?」

「いいよ。お前となら、喋れるからな」

「じゃ、荷物取ってくるね」



ともちゃんと2人で書く傍ら、木内と3人でおしゃべりしていた所へ、学級委員終わりの夏帆ちゃんと樹がやってきた。


「何やってるんだ、木内。あれ、この間と同じメンツじゃん」

「楽しそう、私も混ぜてよ!」

「いいよ~!」


夏帆ちゃんはちょっと苦手なんだけど、断る理由もないのでOKした。

「あたしもいい?」


麻美がやってきたので、喜んで受け入れた。

麻美は、すきだ。

そうして、初メンバーでの談話が始まった。
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