HAPPY!!
ついにその日がやってきた!


「いよいよ今日だね」


みんながにこにこしながら言う中、あたしは顔色が悪かった。


「これで来なかったらショックだよね」

「やっぱ、渡すのやめようかな」


あたしが怖じけづくと、


「ここまで来て何を言うか!!」

「そうだよ!」


と麻美に殴られた。

殴ることないのに。


「…やってみる!」

「頑張れ!!」


応援してくれる友達がいる。

あたしは一人じゃないんだね。


「んで、いつ渡せばいいの?」

「今日サッカー部ないでしょ。試験前だし」

「やっぱり、放課後ね!」


放課後って、いかにも告白みたいでいやだなあ。


「麻美もともっちょも一緒に来てくれる?」


あたしが聞くと、


「後ろで待っててあげるけど、一緒には行かない」


と声を揃えて断られた。

いじわる!


「えー、イジワル!!」

「バカ!1人で行きなさい!」


すごい剣幕で怒られたから言い返せません。


「はい…」

「ちゃんと、気持ち伝えるんだよ。それに、あたしたちがいるとアイツも素直になれないと思うんだ」

「そうそう」


みんな、あたしのこと考えてくれたんだね!

ありがとう。


「わかった。頑張るね」


あたしはそう言って拳を握りしめた。

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