HAPPY!!
「木内―、余ったチョコあげる!」

放課後、ももこはチョコ投げ渡す。


「サンキュ。でもさ、もうちょっと優しく渡してくれないかな?」

「悪ぃ!じゃ、あたし帰るから!M頑張っちにー」

「え、ちょっと待ってよ!」


ももこ足速!すぐに帰ってしまいました。


「水野、お前なんかオレに渡すもんあるのか?」

「あ、うん。ある」

「何?」

「ちょっと待ってて、出すから」

「おう」


鞄を探り、ノートのファイルを取り出す。


「はい、これ、休んでた間のノート」

「うわー、ありがとう!すっげー嬉しい!テスト前だから助かるわー」


木内の笑顔に心臓が高鳴る。


「読みにくかったら、言ってね」

「お前のノートが分かりにくいわけねーだろ。貼ってもいいの?」

「もちろん。それと、もう一つ、渡すものがあるの」

「へ、何?」


木内はすっとぼけてそう言う。

ほんとは、気付いてるでしょ。


「これ・・・!あの・・・。ももこは余ったチョコあげてたけど、あたしのは、その、木内のために作ったから」

「いいの!?オレなんかに?マジで?」


なんかじゃないよ、あたしはあんたが大好きなんだ。


「うん」

「ありがとう。ホワイトデーにはちゃんと返すね」

「うん。あの、一応味見したけど、おいしくなかったらごめんね」

「そんなの、気持ちだけで十分だよ。ありがと」

「うん!」


みんなのおかげでうまくいきました!

みんなありがとう!!
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