HAPPY!!
合唱コンクール
「明日はいよいよ合唱コン本番だねぇ!!」
年度末の最大イベント、合唱コンがついに明日に差し迫った!
「どきどきするね」
ともっちょと二人で話していると、後ろから夏帆ちゃんが現れた。
「結果は見えてるよね。A組かC組が最優秀賞だって」
「だけどさ、うちら、頑張ったじゃん。結果だけが全てじゃなと思うよ、私。」
「これだから良い子ちゃんは困るんだよね」
ネガティブ思考の夏帆ちゃんにそう言うと、夏帆ちゃんは呆れて言った。
「どうして?」
「ま、とにかく私は、学級委員の仕事があるから。せいら、美化委員の仕事は?」
「あ、そうだった。行かなきゃ。木内!!」
美化委員は清掃があって大変なのだ。
「ああん?」
「仕事、行くよ!!」
「ああ、今行くから待ってて」
木内、男の癖に準備が遅い!
「早くしてよね」
あたしのほうが男らしいじゃないか!
「オッケー、行こうぜ」
「木内君たち、遅いわよぉ。さあ、仕事してちょうだい、遅かった罰として、2人には、イス拭き掃除が済んだら、ギャラリーと下駄箱と舞台の掃除も頼むわね。あと、放送室の掃除もやっといてくれると助かるわ」
「えぇ!?」
というわけで、木内のとばっちりを受け、なぜかあたしまで仕事が増えてしまった!
ガッデム!