爆裂・宇宙回転寿司店【2012・改】
俺は店の玄関に掛けられたもっともらしいのれんを潜った。


「へい、らっしゃいませ!」


威勢の良い声に俺は迎えられた。


何だか感じの良い店だぜ、常連になってやろうかと思いながら俺は席に着くと、直ぐに熱いお茶とお絞りが運ばれて来た。


流石街道沿いの店だ、サービスにも抜かりが無いぜ。


「ロケットを運転する御方には、アルコール類はお出し出来ませんので予め御了承下さい。」


成程、あたりきしゃりきだ、酒呑んでトラック転がそうなんて俺だって思いやしねーや。


なんせこっちはプロだからな。


それに酒ってえのは仕事が終わってから、うちの女房と、しみじみやるのが粋ってもんじゃねーかい。


え?そう思わねーかい?楽しみと切り札は最期迄取っとくもんだぜ。


そういう粋の心ってぇのを失ってやがるから、ひでぇ飲酒運転事故が減らねぇんだ。


そう思わねぇかい?
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