爆裂・宇宙回転寿司店【2012・改】
「有難う御座います。他に御注文がありましたら、遠慮無くお願いします」


「おうよ、遠慮なんてする訳ねーだろ。ちなみに聞くがこの卵、何処の物んだい?」


「はい、ア・キタの地鶏から生まれた卵を当店の職人が心を込めて焼き上げた極上の仕上がりの物で御座います。」


成程成程、俺はこの一品でとてつもなく上機嫌に成った。


旨い物は人を上機嫌にしてくれるもんだ。


「じゃあ次は白身だ。」


「はい、ウ・オヌマ産の上質な縦ガレイが入っておりますが?」


「よし、そいつを貰おうか。」


「はい、承りました。」


又も若い職人はネタをさばくと2勘の寿司に仕上げた。


これも今迄食った事の無い位、極上の味だった。


俺は物を食って感動したのは初めてだ。


トラッカーも寿司職人もプロ。おそらくソウルに通じる物が有るんだろう。
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