元クラスメート~悲しみの先には~
少し冷静になると、神谷の胸で泣いていることが急に恥ずかしくなってきた。


コイツはなんてたって天敵だったから…。

「神谷。もういいよ、ありがとう。
帰ってもいいよ。」

恥ずかしくて下を向きながら言った。

「…フッ…ン?!」
いきなり鼻をつままれた。
かなり苦しい…

「一体何するのよ!」

「お前がマヌケ面だから~ 」

神谷は微笑みながら言っていた。いつもは腹が立つけど今は少し暖かい気持ちになる。

なんでだろう?

コイツの目が何故か優しい目をしてるからだ…
< 12 / 43 >

この作品をシェア

pagetop