元クラスメート~悲しみの先には~
俺は事務所の机の上で、頭を抱え込んだ。


康太と瑠璃を突っついて、2人を結び付けるキッカケを作ったのは俺だ。



もしも、康太と花岡が愛し合っていたら俺は邪魔はしなかった。



あの3人の為にはこれが一番正しい答えだとは思うけど……


結果的に俺は、花岡を深く傷つけてしまった。



花岡の泣き顔を思い出すと胸が苦しい……



アイツは少なくとも康太のことを好きだったから、俺のしたことはアイツの幸せを奪うことだった……


もちろんその幸せは幻の幸せだけど……


それでも胸が痛くて仕方ない


正直、中途半端な気持ちで花岡と付き合い始めた康太に腹がたつ。


< 38 / 43 >

この作品をシェア

pagetop