「いいわけ」
それっきり話し掛けられる事もなく、スーツ男は適当に注文した。




食べてる時もお互い無言。でも、あたし達が無言でも店は嫌に騒がしくて。





そんな騒がしさに今日だけ、感謝した。



シーンとした中で、ひたすら食べるなんて気まず過ぎる。



スーツ男にとってもこの店は行きつけらしく、行きつけの店が静寂の知らない居酒屋だった事に、心底ホッとした。
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