「いいわけ」
うっすらと目を開け



「なに」




寝起きながらも、威嚇を忘れないユウヤに笑みが零れる。




「なんでもない」





「何時」





枕元にあるデジタル時計に目をやり時間を告げた。




「10時30分」





「そろそろ起きるか」





その言葉と同時に、あたしの身体から腕が離れた。
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