「いいわけ」
「あのね…」



震える声に気づき、ユウヤは優しく背中を摩ってくれた。心地好いリズムにだんだん落ち着いてくるのがわかる。





「今までのあたしは…」





「………」





「本心を晒すのが怖くて、言いたい事を何も言わず我慢してきた」





「………」





「彼氏が出来ても、嫌われるのが怖くて`会いたい´`傍にいて´`行かないで´って事が言えなかった」




「………」





「だからあたしは都合のいい、ただ利用される女になって…」
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