ф檻のなかのお姫様ф
「あの野郎…ただじゃおかねえ……怒」
思わず声に出てた俺の本音。
『あの野郎…て…?』
ビクビクしながら俺の顔を覗きこむ萌花
「さっきの奴。熊谷涼ってんだけど。
なんか知らねーけど俺に恨みもってるみた
いで。」
詳しいことはそんな言わなくて平気だろ。
てか、熊谷が萌花を襲ったのはたぶん俺の所為で
萌花が俺と関わってなかったらこんな目に遭わなかった訳で。
急に俺の肩に罪悪感ていう錘が圧し掛かった。
「ごめん…」
謝らずにはいられなかった。
『…ぇ……』
萌花は明らかに困ってる。