ф檻のなかのお姫様ф



「あの野郎…ただじゃおかねえ……怒」




思わず声に出てた俺の本音。




『あの野郎…て…?』



ビクビクしながら俺の顔を覗きこむ萌花






「さっきの奴。熊谷涼ってんだけど。
 なんか知らねーけど俺に恨みもってるみた
 いで。」





詳しいことはそんな言わなくて平気だろ。








てか、熊谷が萌花を襲ったのはたぶん俺の所為で






萌花が俺と関わってなかったらこんな目に遭わなかった訳で。





急に俺の肩に罪悪感ていう錘が圧し掛かった。










「ごめん…」




謝らずにはいられなかった。





『…ぇ……』




萌花は明らかに困ってる。


< 73 / 82 >

この作品をシェア

pagetop