X's Supremacy


そして俺は今日も朝早くに家を出て、警備のバイトに向かっていた。
このバイト、強制制服着用なのが嫌なんだよなぁ…。
長年警備をしている精錬されたマッチョ軍団に混じってたら、俺みたいな小僧なんて浮きまくりで本当に切ない。


「よう、ロイド!」


マッチョたちはなかなかさばける。
もうお仕事モードだ。
時計を見ると7時50分。
警備は8時半からのはずなのに。


「おっはよ~ございまぁす!
先輩たち早すぎじゃないですか?!」

「はやくねーよ。
…お前、今日は夜番じゃなかったか?」


……はて。


「俺夜番したことないっすけど。」

「知るかよ。バイトのシフト表みてみろ。
更衣室に貼ってあるぞ。」


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