【完】恋愛間違い注意報
2度目の誕生日
「じゃあ、お風呂入ったら?今日は待ってるから」
そういえば、あの日は葵さん先に寝ちゃったんだっけ?
わかったと頷いて、浴室へ。
ゆっくりと湯船に浸かる。
薔薇の入浴剤は相変わらずで、甘い香りが漂っていた。
緊張しっぱなしなのは2年前以来かな、なんて思いつつ足早にあがった。
待ってるか不安、とかじゃなくてあんまり長風呂してたら、のぼせそうだったから。
「あ、あがりました…」
白のバスローブを借りて、リビングに顔を出した。
そこには、もちろん葵さんの姿があった。
「ん、じゃあ待っててね」
浴室へ向かう後ろ姿をじっと見つめてた。
今日こそ、言わなきゃ。
これで、振り向いてくれるかな?