【完】恋愛間違い注意報
「俺もだよ」
更に私達の距離は縮まって、ぴったりとくっつくような格好になった。
確かに、葵…の心臓も少しドクドクと大きく音を立てていた。
「そうだ、2人で誕生日をやろう」
「誕生日?」
「うん、さっきの誕生日じゃ、あかりちゃん達がほとんどやってくれたようなものだし、照れくさくて何も出来なかったしさ」
葵…が、照れくさいとか何か変。
もっと、余裕なのかなあって思ってたけど違うんだよね。
私と一緒だね。
「どこがいい?」
私の顔を覗き込んで聞いた。
本当に嬉しそうな顔で、私もニヤニヤしそう。
「ん……あ!行きたいところがあるの」
「どこ?」