【完】恋愛間違い注意報


「なんだって?」



「私の…パパとママが居るとこだそうです」



「そっか、じゃあ俺も挨拶しないとな」


葵の言葉すら耳に入らないほど、両親の居場所を思い出していた。
両親は小さい頃、他界してるから墓地の位置なんだけど。
私、真理から教えてもらったっけ?





「智沙、おはよ」



「おはよ…」



「おはようございます」



「その様子じゃ、思い出せないのか?」



「真理は私に教えてくれたの?」



「ああ、思い出してみるんだ。親父とお袋の葬儀の日のことを」









< 119 / 157 >

この作品をシェア

pagetop