【完】恋愛間違い注意報
将来を貴方に誓って…
最上階の葵の自宅には、カレーの美味しそうな匂いが漂っていた。
「うん、美味しいよ」
カレーなんて、今時誰でも作れちゃうけど…葵が美味しいって言うならいいっかって思いながらも、口にカレーを運んだ。
当然、私達じゃたくさん食べれず小さめの皿のカレーは、あっという間…それこそ一瞬で食べ終わった。
「美味しかったよ。ありがとう」
「いいえ」
食事を終え時計を見れば、午後9時。
なんだかんだで1日は早くも数時間しかない。
「お風呂入ろう」
「うん、入ってくるね」
私は、ソファから立ち上がり浴室へと向かう…はずが、葵は私の手をぎゅっと掴んだ。