【完】恋愛間違い注意報
「智沙、こっち向いて?」
「ん」
赤い目、赤い顔…葵は、面白そうにクスクス笑って、顔を近付けた。
それから、むにゅと唇を重ねた。
そして、舌を出し私の唇を舐める。
「舌、べーって」
そっと、舌を出した。
まるで舌が切り取られるんじゃないかって気分。
プルプルと、舌が震える。
「んっ…」
葵は、クスクス笑ってからそれに自分の舌を絡めた。
最後の抵抗、という訳じゃないけど…とりあえず葵の舌から逃げてみる。
でも葵は、それを気にしないとでも言ったように、更に絡める。
「智沙、愛してる」