【完】恋愛間違い注意報
「本当に…びっくり」
「ああ…俺、泣きたい。智沙があー智沙が…お兄さんから離れていくうー」
真理も驚いてはいたけど、笑顔だったし、お兄は相変わらず気持ち悪いけど、何か嬉しそう。
「あ、此処で皆さんに発表があります」
葵の言葉で現実に戻された。
もしや…もしや?
葵を見つめたら、ニコッてされて、ああ…言っちゃうんだなあーなんて。
「まず、真理さん晃さん…智沙を俺にください」
「うん、いいよ」
「おいおい、真理。軽くないか?少しは反対しないと…」
「これは気にしないで。素直じゃないだけだから。私達は大賛成よ」
「ありがとうございます」