【完】恋愛間違い注意報
ギュッ
私は、あえてあかりといちゃいちゃしてる宏さんに後ろから抱きついた。
「え?お前…っ」
「智沙…あああ」
宏さんもあかりも酷く驚いて、2人はその近くなった距離を離した。
葵の方を見たら、呆れ顔。
これからどうしよう…って私が困りだしたら、面白そうに笑うの。
「智沙、愛しの葵は此方ですよ?」
自らを葵と呼んで、からかうような口調なのに…少し不機嫌で、きっと嫉妬してんのかなーとか思った。
「ああ…間違えちゃった」
それから…葵に抱きついた。
最初は宏さんが気になってたんだよね…なんて思い出に浸りながら。
まあ、今は大好きだよ、宏さんも葵ね。
「おかえり」
私は、言葉を交わす前に唇を重ねた。
宏さんもあかりも、知らんぷりしてたけど。
いつか、この命が尽きるまで…ううん、命が尽きても、私は葵と離れないよ。
あかり、宏さん、真理、お兄、絵美、それから沢山の人に伝えたい。
ありがとう
おしまい