【完】恋愛間違い注意報


「ええ、そうです」


「嘘?本物?」



「残念ながら本物です。皆様の為に料理を振る舞うように言われて来た者です」





それからさっさと退散。
みんな唖然としてて固まってた。
名前聞いて固まるくらいに有名になったのは、こういう時に便利なのよね。



「大丈夫でしたか?」



「ええ、有砂みたく殴りはしなかった」


ちょっと笑顔を見せると、つられて有砂も笑った。
え?まあ、私は人見知りする大人しいはずだって?
よく緊張したら観客をかぼちゃだと思えって言われたでしょ?
あの要領で仕事中はみんながパンに見えるの。
だから怖くも痒くもないの。
普段は駄目だけどね。



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