【完】恋愛間違い注意報
私の兄は、嵐のように去って行った。
勝手にぐちゃぐちゃにして帰って行きやがって…ああ、泣きたい。
「何か、すいません」
「いや、気にするな」
さっきのことは無かったことにしよう。
だって葵さんに悪いし…いや、別に悪くないけどさ。
何となく、ただ何となくね。
時間は過ぎ、宏さんと葵さんは帰って行って、あかりと2人でいる。
ようやく落ち着けるよ。
「どう?良い人でしょ?」
「ま、まあね…悪い人だとは思わないけど」
「けど?」
強引過ぎるんだよねえ…ときめかない。
べ、別に合コンな訳じゃないけどさ。
私の気持ちを素直に言った。