【完】恋愛間違い注意報
『意外と本気だよ?』
『知りたいとは思ったんですけど…ちょっとあまりに親しみやすくてびっくりです』
クスクスと、また笑い声を漏らした葵さんが目の前にいるような気がして、ドキドキしてきた。
『よっぽど酷い印象だったようだね。でも、これから仲良くしようね?忘れないで、俺は嫌いな子と会いたいとは思わないし、嫌いな子には優しくしないんだよ?』
告白みたいで、心臓がおかしくなりそうだった。
何か、勘違いしそうになる。
別に、好きじゃないはずなのにな。
葵さんってこんな人なんだ…。
それから私は、おやすみなさいと言って電話を切った。
明日もまた会うんだよね…。
顔見れないよ、絶対。
恥ずかしいもん。