【完】恋愛間違い注意報
「嫌だった?」
ドキドキするよ。
昨日仲良くなったのに、キスとか今しててもいいのかな?
早くない?軽くない?
「…ごめんね。いきなりで嫌だよね。でも可愛かったからさ。それにね、俺」
言葉を切って、私をじっと見つめる。
変な雰囲気になって私は慌てて言った。
「ま、待って下さい。私の気持ち固まってからにしません?」
「何か、罰ゲームみたいだね」
クスクス笑う葵さんはいつも通りに戻っていてほっとした。
「私、ある意味初恋みたいな物なんです。だからきちんと考えたいし、もっと葵さんのこと知りたいし」
「じゃあ、キスで我慢しとくね」