【完】恋愛間違い注意報
むにゅ
音の無いキスが再び、唇に落ちた。
冷めることのない顔の赤みに手で扇いでから席へと戻る。
「何だよ、遅かったな。何してたんだ?」
「え」
何って…キ、キスだよね…
いや、でも言っちゃまずい訳だし…
「ちょっと。ね?」
「べ、別に」
思いっ切り横を向くと、嬉しそうに笑うあかりがいた。
‘良かったね’
口パクで私に言ってくれた。
うん、ありがとう。
「も、パフェ食べるっ」
黙々と食べる…はずだったけど、美味しくてニヤニヤしてたらまたからかわれちゃった。
…でもね、何か打ち解けられたし初めてを体験したし?
楽しかったな。