【完】恋愛間違い注意報
とりあえず、住所のメモを見ると私の住んでいるところよりは、離れているようで私は走り出した。
だっさーい格好だけど、無性に会いたくて。
電車に乗って、駅からは走って。
途中から涙も溢れてきた。
最後に泣いたのはいつだろう。
もう何年も泣いてない。
泣きたくなるほど、恋するのは初めて。
しばらくすれば、目の前に高層マンションが見えた。
此処の最上階らしく、エレベーターに乗り込んだ。
勢いで来たものの、さっきの電話は外からだったようだし、時間は夜9時。
まだ帰ってないような気もしたが、私はそれでも部屋の前まで到着した。