【完】恋愛間違い注意報
ピーンポーン
インターホンの音がやけに響く。
緊張よりも、会いたい気持ちが募る。
…でも、部屋の主は外出していた。
連絡すれば良かったのかもしれない。
けど、会いたくてそれどころじゃなくなってた。
余裕のない自分に苦笑して、その場に座り込んだ。
寂しい…会いたい…よくわからない感情が心を支配するものだから、不意に涙が溢れた。
苦しいのに心地良い、変な気分。
季節は冬、まだ真冬ではないけど、防寒具のない私は寒くてたまらない。
でも待ちたい、会いたいから。
今なら言えるかな、好きって。