【完】恋愛間違い注意報
部屋の中は、茶色系で統一されていた。
家具は、意外と多くてでもキレイにされていた。
何だか、気が抜けたせいか床に座り込んでしまった。
「はい、ココア。って、大丈夫?」
「い、いや…気が抜けちゃって…大丈夫ですよ」
「泣くほど会いたかった?」
少し嬉しそうにして、私と目線を合わせた葵さんの声がやけに心に染みた。
だから、涙がまた溢れ小さく頷くしか出来なかった。
それを見て、優しくだきしめてくれた。
温かい、ドキドキする。
「…会いたかった」
小さく呟いた。
恥ずかしいとか、それよりも伝えたかった。
言いたかった、この気持ちを。