【完】恋愛間違い注意報
幸せに浸ってたら、綺麗な顔がゆっくり近付いてきて、優しく私を抱き込みながら口付けられた。
甘い、でも冷たい唇は私の熱で、暖かくなってる気がした。
「ほら、口あけて、舌出して」
そろそろっと、舌を出せば甘い味が口に広がる。
ヤバい、気持ち良い。
思わず、葵さんのスーツを掴んでいた。
ゆっくり離れていくと、途端に寂しくなった。
これはまずい、離れたくないなんて…。
「今日は泊まってくでしょ?」
私は小さく頷いた。
すると、お風呂どうぞって言われて湯船にちゃぷんと入った。
薔薇の香りがする入浴剤。
広い浴室。
やっぱり金持ちはすごいなあ。