【完】恋愛間違い注意報
ちょっとのんびりして、お風呂から出てみたらリビングに姿はなかった。
少し開く扉、そこを覗いたらベッドに横たわる葵さんがいた。
疲れていたんだよね。
ベッドにそっと近付いた。
髪がサラサラしてる。
やだな、ドキドキする。
ねえ、やっぱりさ…
「やっぱり、好き」
寝室に響く声。
でもそれに反応することはなかった。
私はそっと、ベッドの端に寝転がってみた。
迷惑かも…とは思ったけど、寂しくて、少し距離を取ってベッドへ入った。
でも、葵さんが近くにいる安心感からなのか、私はあっという間に意識は深くへと落ちていった。
幸せな夜、でもこれは最初で最後の夜。
そう、これを機に私達が会うことすら出来なくなるとは知らずに。