【完】恋愛間違い注意報
「店長、本当に行っちゃうんですか…?」
「大丈夫よ、しばらくは真理が来てくれるって言ってたでしょ?」
「そうじゃなくて…何か寂しそうだから…」
「そうね…親友がいて、お店の仲間がいて、真理がいて、みんながすぐ傍にいるからこれから寂しくなるよね」
「私、電話しますね」
「うん、ありがとう。私、強くなって帰ってくるよ」
「今でも十分強いですよ」
「ありがとう。頑張ってね」
元気よく、はい!って頷いて走って戻っていった。
有砂なら大丈夫、そう信じてる。
何だかんだ、落ち込んでいた私は、技術向上はもちろん、精神面でも強くなるためにフランスに渡ることを決めた。
有砂と真理以外には、内緒でね。