【完】恋愛間違い注意報
手紙を読み終え、私達は顔を見合わせた。
智沙らしいって思った。
私は、智沙がただ一人の親友だよ。
逃げない智沙が大好きだよ。
笑顔で帰ってきて欲しい。
いつまでも待つからね。
「宏、智沙いつ帰るかな?」
「さあな、でもまあ気長に待とうぜ」
「そうだね」
「葵は…知ってんのかねえ?」
「知らないでしょ、多分」
「じゃあ、知らせてやらなくていいよな」
「もっちろん、あんだけ智沙を泣かせた罰だもんね」
私達は笑って口付けを交わした。
信じて待ってるよ。
葵さんも、振り向く素敵な女になりなさいね!